![]() by 谷崎 聖子
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2004年のクリスマス。
今年は家族のきまりで買い物はせずに、 プレゼントを手作りすることにしました。 師走の慌ただしさで、いたずらに時間だけが過ぎていきます。 もう無理かなと諦めかけていた時、 学校のクリスマス会でこんな贈り物をもらいました。 ![]() 小さなクロスステッチでできたクリスマスツリー。 クリスマスカードの表紙は、息子が1針1針刺繍をしたものでした。 「これ、作るのに1週間もかかったんだよ。」 慣れない手で針を持ち、細かな目を懸命に数える姿が目に浮かぶようです。 ![]() 財布がないといっていたのを思い出し、フェルトの財布にしようと決め、 ハンガリーの革刺繍の本から発想をえてアップリケをすることにしました。 赤いフェルトを半分に折り、図案を描いていきます。 はさみで曲がりくねったラインを断っていく。 その作業をする間、母のハワイアンキルトをカッティングする様子を思い描いていました。 同じアップリケであるのに、どこか違う。 南の植物を描くハワイアンキルトに対し、ハンガリーの革のアップリケは どこか生き物を連想させるもの。 ![]() 模様を針で描きながら、その物語、神話の世界に心が吸い込まれていくようです。 チューリップが大きく手をひろげる様子は、まるで女神のよう。 ハンガリーの原始宗教の名残でしょうか。 ![]() 幹の両端には、男性の象徴といえる二羽の雄鶏が向かい合わせになっています。 カロタセグ地方の革ジャケットの図案です。 ![]() 片目がスナップになった女性のロゴが素敵です。 ![]() 25日の朝、目が覚めてクリスマスツリーの下に小さな袋を見つける様子を ワクワクして眺める自分に気づきます。 クリスマスの素晴らしさは、人に与える歓びに他ならないということ。 刺繍の贈り物をした息子なら、きっとその意味を分かってくれるはず。 我が家にも天使がやってきました。 ![]() ■
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by tououzakka
| 2014-12-31 21:35
| handmade
蚤の市で見つけた大きな袋。 中には数多くの小さな布たちが集まっていました。 それは、作りかけのベッドカバー。 小さな8角形に切り刻まれた布や、使い古した型紙、 錆びた針までついていました。 ![]() ざくざくと粗くしつけ縫いのように縫っていきます。 ![]() このお花をさらに沢山繋ぎ合わせて、大きなベッドカバーができるのです。 ![]() 小さな娘も、カラフルな色や楽しい柄を眺めて遊びます。 ![]() クルミの木の下にマットをひろげて、針仕事。 母といっしょに手を動かす時間は、これ以上ない贅沢な時間。 ゆったりと時間が流れていきます。 ![]() グリーンが、赤が、ピンクや茶色が、新鮮な輝きを放っています。 ![]() 中学生くらいの頃に、母が話しました。 「これは、娘がお嫁に行くときに持たせるキルトなの。 あなたがお嫁に行くときまでには、仕上げるわね。」 小さいころ着た洋服や、父のシャツ、母の洋服などの端きれを集めたものが、 いつの間にか大きな布地となっていました。 さらに綿を入れて、キルトをするとふんわりと立体的になります。 そういえば私のベッドカバーは、今どこにあるのだろう。 ![]() ココシャネルのような女性や、赤いバラ、 白いドットやチェック柄。 さりげなく、そして粋な組み合わせに胸がときめきます。 ![]() これまで手にしたことのあるヴィンテージ布が、 こんなところにあんなところにも・・。 すべて手放してしまったのが、再び私の手に戻ってきました。 美しいプリント布は、どんな端きれでも素敵。 ![]() 母の思いがいっぱいに詰まった「おばあさんの花園」。 私もいつか、娘のために作りかけの仕事を引き継いで完成させたいものです。 ![]() ■
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by tououzakka
| 2014-12-05 16:52
| handmade
2月の半ば、毎年恒例の謝肉祭(カーニバル)のイベントが行われる。 元々は、断肉の時期の前に飲んだり食べたりの大騒ぎをして、 冬の最後の楽しみとして村で行われていた習慣。 今では仮装パーティのようになってしまった。 今年はどんな衣装にしたらいいかと親たちが頭を悩ませるところ。 ほとんどの家庭では、貸衣装やに走って、 手軽くお姫様やスパイダーマンや、その他もろもろのキャラクターに変身する。 我が家では、毎年手作り。 去年は白いシーツにマーカーで模様を描いて、 目の所に穴をあけた「アフリカのお化け」だった。 今年は旦那がいい考えがあるといって、 不要のヴィンテージカーテンを切り裂き、 息子には墨汁をにじませた筆で線を描かせた。 手縫いで丁寧に縫い合わせて・・。 親子合同の工作が微笑ましく行われた。 こうして誕生した、「ミミズク(fülesbagoly)」 ![]() 花柄のファブリックが気にならないくらい、うまく化けた。 たくさんのフリンジは、トランシルヴァニアの村の伝統的なカーニバルの役に似ている。 頭の上には木のつっかえ棒を入れて支えてあるから、ちょっと痛いらしい。 ![]() 大きく翼を広げると、 まるで今にも羽ばたいて飛んでいけそう。 ![]() いったい子どもたちがどんな顔をしてみるだろう、 とこちらもワクワクしてきた。 ![]() 学校に向かっていく息子のあとを追って、興味津々でついていった。 ■
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by tououzakka
| 2014-04-14 19:24
| handmade
昨年の末に里帰りをしたときのこと。
実家の部屋で、いくつもの前掛けを見つけた。 「大したものじゃないの。ミシンでさっと作ったものだから。」 恥ずかしそうに言う母親の作ったものは、 確かにスタイなんてお洒落なものではなく、 お地蔵さんの前掛けにそっくり。 ![]() 縁にコットン生地でパイピングを施してから、 娘の名前が漢字やカタカナ、ひらがなやアルファベットの頭文字で それぞれ刺繍されている。 ![]() すべてが母親の筆跡そのもの。 「なんだ、ミシンの糸がそのままじゃない。」 と相変わらずせっかちで大ざっぱな母親の難点を指摘しながらも、 その程よく力の抜けた手仕事の温かみに魅せられていた。 その母の手製の前掛けは、 娘のよだれをいっぱいに吸い込み、 数々の離乳食のシミをいっぱいにつけて成長を続ける娘の胸元にかかっている。 ![]() それは必ずしも額ぶち仕立ての見事な作品でなくとも、 私たちの日常をより鮮やかに彩り深いものにしてくれる。 ![]() ■
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by tououzakka
| 2014-04-08 04:59
| handmade
今から30年以上もむかし、 ルーマニアで出版されたクロスステッチのお絵かきの本を手に入れました。 ![]() 方眼用紙のマス目をひとつひとつ数えながら、 色鉛筆で色付けしていく・・。 子どもの頃から、クロスステッチの図案に触れることのできる本なのです。 絵本のように楽しくて、ページをめくると 物語が浮かんでくるようです。 ![]() カルパチア山脈に接するトランシルヴァニア地方で見られる シカのモチーフなど伝統図案も入っています。 ![]() ルーマニアの夏の風物詩、コウノトリだっています。 ![]() トラックにはROMANIAの文字。 男の子だって、クロスステッチがしたくなりそうです。 手芸のきっかけって、こんなちょっとしたことなのかもしれません。 かわいいお絵かきの本、 息子にとっても宝物になりそうです。 ![]() ■
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by tououzakka
| 2012-02-07 19:25
| handmade
トランシルヴァニアの色、14色が勢ぞろいしました。 ちいさな糸巻き、8番の刺しゅう糸です。 ![]() コロンとした丸い糸巻き、 その細い糸から無限の可能性が引き出されます。 マットな発色と素朴なコットンの風合いが魅力のネコの刺しゅう糸。 お針箱に忍ばせているだけで、 トランシルヴァニアが香ってきそうです。 ![]() イーラーショシュの刺しゅう糸は、 赤青に加えて黒白も入荷しました。 ![]() 生命で満ち溢れた赤、 清らかで高潔な青、 涼やかで可憐な白、 荘厳で麗しい黒・・・。 太いコットンの糸が花模様をうつくしく彩ります。 ![]() すぐにSOLD OUTとなりましたイーラーショシュキットも、 近日ショップに並びます。 ![]() トランシルヴァニア発の手芸材料は、 こちらショップでお求めいただけます。 FOLK ART Transylvania ![]() ■
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by tououzakka
| 2011-09-20 03:39
| handmade
色と柄の洪水。 刺激的なジプシーのインテリアの中でも、 もっとも目をひくのが手作りのクッション。 ![]() レモン色の壁絵、 大きなバラの織りのタペストリー、 そしてフリーステッチのクッション。 この見事な色使い。 ![]() 村で手に入れた刺しゅうクッションは、 ぼろぼろに破けていたり、汚れていたり、 裏のないものばかり。 せっかくの手の込んだ刺しゅうも、 使い古しのシーツなので、生地も薄く弱いのです。 このクッションに 新しく生命を吹き込みました。 表の布にはあて布をつけ、しっかりと厚みをつけて、 裏布と一緒にステッチで縫い付けました。 ![]() ジプシー好みの、蛍光赤の糸を使いました。 閉じ部分は、手作りの紐できゅっと結びます。 ![]() 裏は、ヴィンテージカーテンを切り取ったもの。 鮮やかな緑の織り生地は、 サテンのような光沢と、ウールのような厚い質感があります。 輝くような緑と赤のステッチも相性がぴったりです。 ![]() ジプシーの刺しゅうを見るうち、 気がついたのは、ほとんどが同じステッチが使われていること。 お花も葉っぱも、すべて同じように、 埋め尽くされています。 ルーマニアン・コーティングステッチという技法だそうです。 ![]() もうひとつは、ブルーの糸で縁かがりをします。 ![]() 1m以上の糸を寄りながら、 巻いて紐を作りました。 赤と青の色の混ざり合いがきれい。 ![]() 裏地は、赤のリネン素材。 輝くような上品な光沢が、 ブルーの刺しゅう糸をも引き立たせています。 ![]() ブルー、蛍光ピンク、 蛍光オレンジ、赤のお花を埋める、たくさんの緑のリーフ。 イモムシみたいな、細長いのは つぼみでしょうか。 ナイーブな感性に、思わず笑みが漏れそうです。 ![]() 強烈な個性と、プリミティブな装飾感覚を持ち合わせた、 ジプシーの手芸アート。 毎日の生活に、スパイスを与えてくれそうです。 ジプシーの手芸とリメイク、 いかがでしたか? ![]() にほんブログ村 ■
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by tououzakka
| 2010-09-21 05:52
| handmade
セーク(シク)村の機織職人、 カティおばあさん。 美しい布が生まれゆく、 その過程をどうぞお楽しみください。 しばらく織ったところで、 ふと動きが止まった。 機織機の前のほうへまわると、 「 それから、今度は鳥のをするのよ。」とカティおばさん。 「 鳥のをですか?」 「 ええ。」 白い糸を針に通して、こう言う。 「 こうして、縦糸の数を数えないといけないの。」 バラを、その中へ入れるのよ。」 ピンと張られた糸の列から針をすくい上げ、 中へといれると、 真っ白な腺が引かれた。 「 こんな風に、モチーフが連続して出来上がるの。」 「 こうして、できるのですか・・。」 「 これが鳥の足になるのよ。」 「 それから、この後また糸を数えて、 次の鳥を作らないといけないの。」 そうして、すばやく縦糸の数を数えて、 ふたたび糸をすくった。 「 こうして、向かいあう鳥が出来上がるの。」 あっという間に、 真っ白な糸が4つ並んでいた。 セーク村の機織、いかがでしたか? ![]() にほんブログ村 ■
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by tououzakka
| 2010-07-18 06:25
| handmade
しとしとと降る雨の音をききながら、 美術館へと足を運んでみませんか? 福岡の市立美術館では、 ただいま6月1日(火)から6日(日)まで ハワイアンキルト展が開催されています。 私の母が、福岡を拠点に ハワイアンキルト教室をはじめて はや17年目を数えます。 当時はまだ知名度の低かった、 南国の手芸、ハワイアンキルトを 南の九州から発信することをめざし、 毎月、宮崎から福岡へ高速バスで通いつづけました。 私が中学生の頃から、 大きな布をチョキチョキ・・とハサミでくりぬき、 手品のように広げるその手法は変わりません。 時に急カーブ、 時に緩やかなカーブが 海の波のようにやってくるので、 これは手縫いでしか表現できないアップリケ。 若い女性、お母さん、 おばあさん・・・・。 さまざまな女性が、針に思いを込め、 毎日のなかのひとコマを削って、 縫いとめた作品の数々。 決して売り物ではない、 家族や友人、他の誰かのために作り上げた作品。 だから、それは心を打たないはずはありません。 ![]() 南国の植物のデザインと色彩に 癒されてみませんか? コットンピアス、 初夏のパッチワークキルト展。 福岡市美術館市民ギャラリーC室にて、 入場は無料です。 ■
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by tououzakka
| 2010-06-02 00:35
| handmade
喜界島の玄関口ともいえる、 その場所はスギラ・ビーチ。 空港に隣接するその砂浜は 人口ビーチなのですが、 海底のサンゴの砂をすくいあげてできたといわれる まさに喜界島ならではの景観。 吸い込まれそうな空の青に、 真っ白な砂浜のコントラスト。 南の太陽光線が、 その色彩を浮き彫りにします。 ![]() 波打ちぎわは、 あるかないか分からないほどの透明度。 そして奥に行くにつれて、 色が濃く変化していきます。 乳白色にトルコブルーを混ぜたような 美しすぎる海の色。 手前の方は、透明なグリーン。 ![]() つながっている海なのに、 どうして場所によってこんなに色が違うのでしょう。 やさしく揺らいでいる水面は、 語りかけてくるようです。 ![]() 溶岩が固まったかのようですが、 これも全部サンゴ。 遠くには、青い青い海が続いています。 ![]() このスギラ・ビーチに連れてきてしまったのは、 Twelveseventeenさんの大切な作品。 前日にMoontoneで、このずっしりと重い 刺しゅうのエプロンを手にとらせていただいて、 ぜひ喜界島の自然といっしょに写真に収めたいと思いました。 ![]() この作品が生まれたのは、昨年の11月。 とあるコンテストが、きっかけでした。 テーマは、友人への贈り物。 ICIRI.PICIRIのプリント生地を 図案として使い、刺しゅうをしたあと、 彼女の持ち味の水玉やストライプ生地を上手くMixさせて エプロンにした大作。 ![]() レストランを夫婦で経営していらっしゃるため、 少ないお時間を注ぎこんで刺したであろう、 ひと針ひと針の跡・・・。 そのパワーあふれる花と花との ステッチとステッチのせめぎあいは、 喜界島のとびきりに明るい光のなかで はじけるようです。 エプロンは一枚仕立てが普通ですが、 このエプロンには裏までついています。 ふたつの可愛いポケットの意味は、 秘密のポケット。 大切なメモをそっと、忍ばせておけるようにと 彼女らしいユーモアと茶目っ気がうかがえます。 ![]() エプロンのベルト部分にも、刺しゅうが。 A baratsagot koto koteny Kikaijimatol Erdelybe. (喜界島からトランシルヴァニアへ、友情を結ぶエプロン)とあります。 このハンガリー語訳をしたとき、 面白い偶然に胸が躍りました。 エプロンという単語Koteny(クテーニ)は、 結ぶものという意味だったことに気がついたのです。 ![]() 右と左のヒモとヒモとを結ぶものが、 友情を結ぶものになる。 彼女が身を削るようにして完成させた この刺しゅうが、 私をこの喜界島へ連れて来させた。 色と色との重なりあい、 糸と糸の重複の美・・・。 たくさんの花が、生命を与えられたかのように 生き生きとうごめいています。 ![]() 手刺しゅうというものが、 こんなにも感動を与えてくれる・・・ 最高のリメイク作品です。 スギラ・ビーチの青と エプロンの色彩に心を動かされたら。 ![]() にほんブログ村 *エプロンに込められた想いは、 こちらTwelveseventeenさんのブログで。 ■
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by tououzakka
| 2010-03-16 01:22
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