by 谷崎 聖子
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長い日本からの旅をへて帰りついた衣装、 また新しく手に入れた手芸品を置いておくのは、 ラーダと呼ばれる古い衣装箪笥です。 先日の骨董市で出会った、ニッケルシルバーの王冠。 晴れた日の市で歩いていると、ダンナが声をかけます。 「これ、何か知ってる?」 その指の先には、仲良く並んだ金属の王冠がありました。 ルーマニア正教の習慣として、 結婚する男女の頭にこの王冠を載せる習慣があるといいます。 偽物の王冠、それをかぶる男女は いかにも昔話の王女と王様のようです。 どこか滑稽さがあり、どこか健気さもあるその王冠が、 ふと心を捉えました。 結婚をしてから8年が過ぎた自分たちには、 結婚指輪もなかったことを思い出しました。 指輪を買うくらいなら・・と思い、 思いがけない買い物をすることになりました。 十字に交差した鉄片には何かがついていたのでしょうか。 男性のものはいぶし金のように暗い色身で、 女性のものは明るい銀色に輝いています。 後ろには、簡単な調節機能がついていて、 その男女の頭の形に合わせるようになっています。 どこでいつ頃使われていたものか、 何人の男女を結びつけてきたのか、 知っているのはこの無言の王冠だけです。 私たちは結婚式をしなかったけれど、 いつか息子がこの王冠をかぶり誰かと愛の誓いを立てるかもしれません。 その日まで、このニッケルシルバーの王冠は、 仲良く家の片隅でねむっていることでしょう。
by tououzakka
| 2011-10-23 18:18
| Transylvania
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