by 谷崎 聖子
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トランシルヴァニアの森のふもとに暮らす、 彫刻家エールテシュ・バルナの作品をご紹介いたします。 若い彫刻家は、ハンガリーの芸術大学彫刻学科を主席で卒業し、 2003年にはヴェネツィアのヴィエンナーレで受賞しました。 大学卒業後には故郷トランシルヴァニアに戻り、 森のふもとの村で作品製作をつづけています。 フォークアートを製作の源泉とするバルナの作品は、 一見すると粗野な姿かたちのようですが、 鋭い芸術感覚がそこかしこにしっかりと息づいています。 白樺細工の塩入れは、 元々、羊飼いが森のすみや山の上で、 時間をかけて彫ってきたフォークアートです。 白樺の皮を煮てやわらかくした後に組み立て、ナイフで彫刻を施したもの。 トランシルヴァニアの山間部で生活をしてきた、羊飼い。 ちいさな動物の群れをゆだねられ、 自然に身をまかせて生活をしてきた人たち。 冬は暖かい地方へと険しい山脈をこえていき、 夏には故郷の地へと戻ってきます。 放牧をライフスタイルとする羊飼いにとって、 食事のときに欠かせない塩入れの小箱だったのです。 入れ口の部分は、 古い墓標の彫刻が施されています。 キリスト文明を受け入れる前の、ハンガリー人の遊牧時代の古い形態が こうしたフォークアートに潜んでいるのです。 使用とともに白樺の皮の色が、 深く馴染んでくるのもまた魅力です。 木彫りの刺しゅう糸置きは、 かつて女性が糸を紡ぎ、布を織っていた頃の道具、 スピンドルをモデルとしたものです。 フォノーと呼ばれる糸紡ぎ場で女性たちはおしゃべりをしながら、 糸を紡いでいました。 女性たちの道具はどれもが飛びきりに美しくて、 アクセサリーのように豪華な装飾で彩られていたものです。 男性が、想う女性のために心をこめて彫った作品。 だからこそ、こんなにも暖かい魅力にあふれているのでしょう。 糸紡ぎの習慣は廃れてしまっても、 女性はまだ刺繍をします。 このスピンドルの円形には、 ちょうど8番の刺しゅう糸がすっぽりと収まります。 押さえの木製ピンがついていますので、 作業の間にも刺しゅう糸が転がることもありません。 トランシルヴァニアの森と手付かずの自然が 育んできた文化、フォークアート。 その手のぬくもりを感じていただけると思います。 トランシルヴァニアの伝統文化をお届けします。 FOLK ART Transylvania *彫刻家エールテシュ・バルナの作品はこちらでご覧いただけます。 Gallery of Sculptor Eltes Barna
by tououzakka
| 2011-02-21 19:18
| Transylvania
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