by 谷崎 聖子
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去年の夏、 その一年を決定するような大きな出来事は 彼女と出会ったこと。 トランシルヴァニアのブログを通じて メールのやり取りが始まった。 3歳に満たない子どもさんをつれて ジプシーを追って写真を撮りたいという彼女。 同じ町に住みながらも 見えない境界線の向こう側にいる、彼ら。 その境界をいっしょに越えてみた。 お互いに子どもを連れて、 母親として、接したジプシーの人たちは 思ったよりもあたたかかった。 肌の色の近い私たちにそそぐ視線には、 ある種のSympathy(共感)が感じられた。 非日常の世界は、 常に私たちの周りに渦巻いている。 それを求めてさえいれば、 きっと手に入れられる。 2000年の夏、秋、冬。 彼女の強い意志と求める心が、 ジプシーたちを捉えた写真はどれも美しい。 彼らは誇り高く、 ときに戸惑い、ときに苦しみ、 ときに歓び・・・。 真っ向から人生に挑んでいる。 東京の真ん中。 高層ビルの立ち並ぶ、彼女の住まい。 アトリエのような空間で、 一枚一枚手にとって眺めた写真の数々。 チェコの印画紙を 一枚一枚丁寧に焼いたあと、 脱色させて加工をほどこす。 そこから、アンティークの味わいが生まれてくる。 今年は ルーマニアでの展示会を目指し、 作業を進めるYUUMIさん。 ジプシーの影と光が感じられる展示会は、 日本国内でもご覧いただけます。 ブログで、私のことも紹介していただいています。 ヘテ村で、子どもたちと手をつないだ場面。 つないだ手と手から、こころが通じあえる。 そんな奇跡を教えてもらいました。 YUUMIさんのジプシー写真を 見たくなったら。 にほんブログ村
by tououzakka
| 2010-05-10 05:14
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