by 谷崎 聖子
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バリバリバリ・・・と物凄い音がして、 思わず店の中の人たちの顔をうかがった。 「 これって、雨なんですか?」と母が尋ねる。 島の方がうなづくのを、 半ば信じられない気持ちで眺めた。 店を飛び出してみると、 道路が水しぶきで真っ白。 空から撃ち放たれた弾丸のような、激しい雨。 いつか島の雨の話を聞いたとき、 その大粒の雨に打たれてみたいと思ったのだが、 どうしても外へ飛び出す勇気はなかった。 天のどこかに穴があいているんじゃないか、と思うくらい。 そう、ここはそらが近いのだ。 とある晩の出来事。 星がまたたくので、 島の真ん中にあるサトウキビ畑のなかで 星空を眺めようと、ドライブに繰り出した。 ところが、 街頭ひとつない暗闇の道を進みゆくうちに、 前方が白くにごり始める。 どうやら、高い丘を登っているようだ。 引き返そうと道を下っても、 一向に晴れようとしない視界。 ライトは1mほどしか先を照らさず、 終わりのない夜道を進む。 だんだんと、不安にとらわれる。 ついに看板を見つけたところで、友人に電話。 聞きなれない地名を口に出して アドバイスを受けると、 やっと落ち着きを取り戻した。 やがて10分ほどで 嘘のように霧も晴れ、 元の湾のあるところまで戻ってきた。 それから、早町の宿に戻る途中の サトウキビ畑。 先ほどから、窓を開けて上ばかり眺めていた母が、 「 星空がきれいよ。」とつぶやく。 車を止めた。 ライトが消えると、とたんに暗闇が忍びよる。 車から出て、思わずあっと叫んでいた。 ものすごい星の数。 星くず。 ちいさな光の粒がびっしりと、 黒い空に張りついている。 ふだん見なれた星座を探すのに一苦労するほど。 存在はしているのに 今まで見たことのなかった星たちが、 至るところで瞬いている。 そして、光の粒の合間に 真っ直ぐな一本の筋が通った。 流れ星。 ほんの一瞬だった。 今まで見た、 どんな星空も遠く及ばないこの空。 それだけでも、 ここまで来た価値がある。 そう思った。 自然への畏怖が息づいている ここ喜界島で、 自然の大きなチカラに触れてみませんか。 喜界島の神秘を 感じていただけたら。 にほんブログ村
by tououzakka
| 2010-03-18 01:50
| Trip
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