by 谷崎 聖子
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ジプシー文化と深くかかわるようになったのは、 去年の夏のこと。 3つだけジプシー・スカーフを買った。 ひとつは自分のために。 ひとつは母のために。 そして、最後は彼女に送った。 ショッキング・ピンクの、 とびきり派手なやつだった。 ジプシーの好みは、強烈な色と柄のもの。 あまり日本人好みとはいえないようだ。 イェッド村に行くときには、 私も、その強烈なスカーフを頭に巻くようにしている。 ジプシー女性は結婚をしてから、 ずっと頭にスカーフを巻きつづける。 喜界島で過ごす最後の日。 彼女が、このスカーフを巻いて 現れたときには驚いた。 ものすごく、よく似合う。 いや、それだけでなく スカーフを着こなしている。 トルコ風のエキゾチックなピアスが、 またジプシースタイルにぴったり。 「 どうして、この結び方わかったんですか?」 思わず、そう叫んでいた。 「 ええ、私・・・ スカーフ巻くのが好きなんです。」 イェッドの女性たちは、 もっとふんわりとふくらみを持たせ、 結んだすそを首の端からチラリと見せていた。 真似ではない。 彼女のスタイルになっている。 南の島の、この強い太陽光線の下では、 こんな色がよく似合う。 おそらく彼女は 世界で一番、ジプシースカーフの似合う日本人女性だ。 喜界島のイタリアン・レストランMoontoneに入ったら、 そんなドキリとするファッションの ウェイトレスさんに出会えるはず。 彼女の巻くジプシースカーフに、 ドキリとしたら。 にほんブログ村
by tououzakka
| 2010-03-17 01:24
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