![]() by 谷崎 聖子
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カロタセグ地方のヴィシュタ村。 10月のはじめ、収穫祭の時期に訪れました。 聞き訪ねて、手芸のおばあさんをやっと探し当てました。 北カロタセグの村から嫁いでこられた、 バルタ・イボヤさん。 築100年は超える、古い木造の民家にお住まいです。 ![]() 「 ムスイを見たいのですが。」と伝えると、 「 もう娘にやってしまったから、うちにはこれしかないのよ。」と 見せてくださったのは、刺しゅうベスト。 ![]() 1ミリの隙間もないほどに びっしりと埋めつくされた刺しゅう。 すべてが赤と緑と黄色の世界・・・。 ![]() 民俗モチーフがうごめき、 息もつけないほどの躍動感にあふれています。 水の流れ、星のまたたき、 太陽のかがやき、そして鮮やかな花・・・。 どんなものが見えますか? ![]() 裏側も同じくびっしりと刺しゅうが。 中央には、ハンガリーの紋章が見られます。 その上には、向かいあう小鳥たち。 おばあさんの小さい頃は、まだハンガリーだった時代もあったけれど、 いまだに心はハンガリーにあることを 訴えているかのようでもあります。 ![]() 縁は、合皮ビニールでパイピング。 星型に切りぬかれた模様には、 ビーズが輝いています。 ![]() 「 どうやって作るのかまったく分からないわ。 教えてください。」というと、 おばあさんは作りかけのベストを広げてくれました。 ![]() 赤の刺しゅうから順番に。 それからだんだんと細やかに、厚みをつけていくようです。 それにしても、 この素晴らしいデザインはどこから生まれたのでしょうか。 何世代にもわたって、たくさんの作り手から作り手へと、 たくさんの個人の智恵を集めてできた結晶。 まさしくそれがフォーク・アート。 ![]() 最後に、大切にしていらっしゃる型紙を見せてくださいました。 バラにカーネーション、小鳥・・・。 鉢からのびる花のモチーフは、ルネサンス時代の名残のようです。 ![]() 「 娘のところへ行ってごらん。」とおばさんのすすめで、 住所を頼りに探します。 赤ずきんちゃんのようなおばさんに尋ねると、 「 もうすぐそこよ。」との返事。 ![]() イボヤおばさんの娘さんのお宅には、 ふたつのティスタ・ソバがありました。 ![]() ![]() アンティーク・ボタンでカロタセグもようが描かれた、お布団。 ![]() キラキラかがやく宝の部屋とはうらはらに、 もうその手芸品を生みだす黄金の手はありません。 カロタセグのほんとうの宝は、 あの豊かな手芸を生みだす女性の手なのかもしれません。 カロタセグの刺しゅうのチカラを 感じていただけたら・・・。 ![]() *ヴィシュタ村について詳しくは、 もうひとつのブログにて。 トランシルヴァニアへの扉 - Erdély kapuja- *その他のカロタセグの手芸に関する記事は、 こちらでご覧いただけます。 ■
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by tououzakka
| 2009-11-02 12:34
| Transylvania
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