by 谷崎 聖子
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幼稚園のお迎えの帰り道、 とある同級生のお母さんに誘われて お宅にお邪魔することになりました。 家の中に通されると、 すぐにハンガリーの民俗音楽とともに カタカタ・・というミシンの音が 飛び込んできます。 お部屋の真ん中にドーンとおかれた 古いシンガーミシン。 そのアンティークな風合い、 どっしりとした形・・・ 思わず見とれてしまいます。 踏んでいるのは、なんとお父さん。 「 これは、皮専用のミシンなんだ。 靴だって縫えるんだよ。」 と実演しながら教えてくれるボティ。 ちょうど皮のベストを縫っているところでした。 あの硬そうな皮が、いとも簡単に・・・ ちょうどボタンホールを作っているところ。 押さえの形は、まるでルーラーのよう。 意外にも機械そのものは、繊細なつくり。 「 わぁ、私もやってみたいなぁ。」と見ていると、 倉庫から小さな皮の切れ端を持ってきてくれました。 「 いいよ。やってみて。」と席を譲るボティ。 恐れ多くも、私もそのアンティークミシンを踏ませてもらうことに。 このミシンでは、回転の向きが逆だそうです。 だから手で回すには、手前に向けます。 ゆっくりと針を落として・・・ 「 キャア!」と思わず叫び声。 だって、このルーラーの押さえは、 思ったよりもゆるく、 皮が針と一緒に持ち上がってしまうのです。 そしてこのオルガンのような、足の部分。 どうやって、どの方向へ押していいのか分からない。 それでも、回転部分をボティにまわしてもらうと、 踏み台も前へ後ろへと動いています。 まるでコットン布を縫っているかのように、 さくっさくっと針が中に沈んでいきます。 ミシンにとりつけられた 美しい木のデスクに作品を展示。 出来上がった縫い目は・・・、 もちろん横に脱線しています。 「 これは、祖父から受け継いだミシンだよ。 仕立て屋だったんだ。」と もうひとつの古いミシンを見せてくれた。 PFAFFというロゴの刻まれた古い足踏みミシン。 しっかりと使い込まれた跡がある。 ご主人は、今は注文があったときだけ縫っているそうですが、 昔は家族で村に住んでいて、 アトリエで皮を使った手仕事をしていたそうです。 現在も、村に土地を買って 家を建設中。 出来上がったら、家族とのんびり スローライフを楽しみたいとか。 平日の昼間にお父さんが家にいて、 ミシンを踏み、 3人の子供さんと遊んだり、 お客とのんびり話しをする。 何て贅沢なゆとりのある生活・・・ 家が出来て村で生活が落ち着いたら、 4人目の子供を産みたいとお母さんのエニクー。 かわいい女の子たちも、 きっとこれから手仕事を習っていくのでしょう。 古いミシンと手仕事と、 たくさんの子供に囲まれて生活する。 なんて素敵なご家族。 古いもののよさとともに、 昔ながらのシンプルな家族のあり方に共感し、 目からうろこの一日でした。 アンティークミシンとライフスタイルに 共感していただけたら・・・ ↓
by tououzakka
| 2009-03-22 18:13
| Transylvania
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