by 谷崎 聖子
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by tououzakka
| 2010-11-07 16:19
| ICIRI-PICIRI
程よい装飾と直線的なラインが気品を感じさせる、 バナート地方の男性用シャツをご紹介します。 デコラティブで可憐な女性のブラウスに対して 派手さはありませんが、 コンパクトにまとまった刺しゅうの技に ご注目ください。 非常に細やかな白のドロンワークが、 両肩と襟に添えられています。 家庭で織られたリネン生地が ぎゅっとギャザーが寄せられ、 ここだけ柔らかくふんわりとした質感に 生まれ変わったかのようです。 シンプルなデザインの中でとりわけ目を引くのが、 カフス部分のブルーのクロスステッチ。 クロスと櫛のような文様がくっきりと浮かび上がります。 1mmほどの細やかなクロスなのに、 こんなにも正確です。 ロング丈のシャツのすそには、 小さなレースが縁取りされます。 一方こちらは、 エレガントな花模様の刺しゅうが美しいシャツ。 サテンステッチ、アウトライン、カットワーク・・・。 まるで象牙の彫刻のように、 繊細な花模様が白一色で浮き彫りにされます。 男性ものとは思えないほどの優美さ。 長い年月を経たために、 内側のスナップボタンの錆びが出てきたようです。 白い刺しゅうに一箇所、茶色がにじんでいます。 襟の角にも、ワンポイントモチーフ、 ぐるりとカットワークでドットが作られ、 縁もスカラップ模様に刺しゅうされてあります。 こちらは襟の裏側に、 裂け目が見られます。 カフス部分の幾何学模様は、 紺のランニングステッチです。 すそも小さな三角形にステッチが施されています。 バナートの優美な男性シャツ、 いかがでしたか? #
by tououzakka
| 2010-11-01 08:08
| Transylvania
ルーマニア人の女性のブラウスの美しさは、 袖にあるといっても過言ではありません。 ごわごわと厚みのある手織りのリネン生地が ぎゅっと縮められて、 ふんわりと広がったその袖。 そこにずっしりと重みのある刺しゅうが、 やさしく両腕を包みこみます。 バナート地方のブラウスの魅力は、 シャープな幾何学の模様と 可憐な植物模様の交わり、 そして羽根をひろげた蝶のような、 両肩下の刺しゅうやレースです。 白い生地に白の刺しゅうは、 その陰影だけで魅せる、贅沢な味わいがあります。 肩から手首にかけての長い花模様の刺しゅうは、 カットワークやドロンワークなど刺しゅうテクニックも素晴らしい。 袖のラインは2重になっていて、 もうひとつは細い植物模様。 かぎ編みのレースを包んで、 さらにその接続部分も縁編みのようです。 その贅沢な袖をしめくくるのは、カフス部分。 四角の中にぎゅっと閉じ込められたような、 白い可憐な花たちがうごめいています。 かぎ編みの縁取りがさらに、豪華に飾り立てます。 両肩から垂れた四角のあて布が、 まるで羽のように見えるバックライン。 白に紺の縁編みが美しく映えます。 ぎゅっとギャザーが寄せられたうなじの部分。 きゅっと小さな丸襟にも、刺しゅう。 紫色の糸で幾何学模様が、 細かなランニングステッチで形づくられています。 こちらは一方、 紫と青緑の生みなす刺しゅうの鮮やかさ。 刺しゅうの厚みで生地が固くなるほど、 バラの刺しゅうは、なんと目に見えないほどの 細やかなクロスステッチの集まりなのです。 手で織った生地なので、 完璧に整っていない繊維の粒。 それが手の力で、しっかりと押さえ込まれ、 規則正しく並べられていることに驚かされます。 カフス部分は、 ランニングステッチで繊維一本一本を数えて、 複雑な幾何学模様が作られています。 孔雀の羽根のような、かぎ編みレースもまた 縁が紫と青緑。 両肩の飾りも、こんなに美しい。 スカラップもようの縁飾りがこんなに効果的です。 ギャザーのよった既成のコットンレースだけは、 後からつけられたもののようです。 丸襟の縁は、ボタンホールステッチで波もようが作られる。 ボタン留め口は、黄金色のドロンワーク。 手仕事の美しさや魅力が たくさん詰め込まれたアンティーク・ブラウス。 こちら、FOLK ART Transylvaniaにて お買い求めいただけます。 #
by tououzakka
| 2010-10-28 07:52
| Transylvania
色鮮やかで大胆な花柄が目をひくジプシースカーフ。 トランシルヴァニアのジプシー女性が、結婚したあと このスカーフを装うようになります。 ショップでお買い物いただいたお客様が、 アルパージュバレエの発表会でこのスカーフを身に着けて 踊っていただけるというお話をいただきました。 上演間近のリハーサルの合間をぬって、 送っていただいたお写真。 その演目も「ジプシーの踊り」。 スペインのジプシーの情熱的な踊りは、ファンの方も多いのだとか。 中央の方がメインのジプシーの役をされる、 滝野原南生さん。 「 有名なセルバンテスの小説『ドン・キホーテ』を題材にしたこのバレエ。 陽光ふりそそぐ南国スペインが舞台の楽しいストーリー、 色鮮やかな衣裳をまとい次々と登場する踊りは高度なテクニックの連続で、 プティパが愛してやまなかったと云われるスペインの民族舞踊の要素も ふんだんに取り込まれた、見応えあるバレエ作品です。 」 (新国立劇場HPから) スペシャルゲストとしてグランディーババレエから、 プロのバレエダンサーたちも登場されるとのことです。 芸術の秋に、 バレエなどいかがでしょうか? 10月31日東京、滝野川会館大ホールにて上演されます。 アルパージュバレエの上演パンフレットは、こちらです。 情熱的なジプシーの踊りは、 こちらでご覧いただけます。 上演のご成功を トランシルヴァニアから心よりお祈りして。 #
by tououzakka
| 2010-10-25 08:17
| Guest
美しい衣装に出会ったとき、 何かその持ち主に出会ったような錯覚さえ 感じさせる。 ハンガリーとルーマニアの国境近く、 バナートと呼ばれるその広大な平地で、 この衣装も生まれた。 はじめに目を奪ったのは、 ベルトみたいなウェスト部分の刺しゅう。 真紅の花びらが散らばったような、 太い目のクロスステッチが迫力ある。 驚くことには、 この刺しゅうは後ろ半分だけ、 腰の部分にだけ施されていること。 女性ならば、誰しも ひらりと広がったスカートのすそに胸が躍るに違いない。 すべて素材からが手作り。 自家製のリネン織り生地は、 まだアイロンの跡をしっかりと残している。 3mも4mもあろうかというすそには、 びっしりと細やかな手仕事が凝縮してある。 小さな三角形の白い刺しゅうに、ドロンワーク、 涼しげな水色のビーズが星屑のように 散りばめられる。 よく見ると半分まではビーズだが、 あとの半分ほどはフレンチナッツ刺しゅう。 ビーズが足りなかったのか、 意図的なのか。 こんなところが、心にくい。 別生地で黒い花のレースがかぶせてあり、 その下からはかぎ編みレースが顔をのぞかせている。 縁のブルーがやはり涼しい。 このお花のレース、 よく見るとこれも手刺しゅう。 小さな穴を開けて、きれいにまつってある・・。 今なら工場で作るレース、 農村に生きた女性の憧れが この執念の刺しゅうにしっかりと感じられた。 女性のチュニックは、 なんといってもボリュームのある袖が圧巻。 このリネン素材は、驚くほど厚みがあり、 ごわごわと固い。 こんなに粗野な布地に、 あれほどまでに細やかで優美な刺しゅうがあるとは・・。 長方形に切り取られた別布が、 両肩から下に貼り付けられる。 接続部分もかぎ編みレースで、 やさしく優美に彩られている。 リネンの素朴な表情が、 真っ白にお化粧しているみたい。 純白の大きな星が浮き彫りにされる。 そでのふくらみは、 驚くほどの量の透かし刺しゅうで、 最大限にまで強調される。 サファイアのような青い輝きを放つビーズ。 チュニックの見所はそでに凝縮される。 ありとあらゆる腕を尽くして、 豪華に彩られた刺しゅうやレースは、 見るものの目を奪ってやまない。 手首をしめるのは、 真紅のクロスステッチ。 ここでは力強さを感じさせる。 ごわごわした厚い布をぎゅっと縮めて、 大きく開いた襟元もカラフルな色が絡み合う。 世界一美しい後姿。 こんな女性を見たら、 きっと忘れられないはず。 美しい晴れ着の影には、 女性の黄金の指先があったに違いありません。 こちらの衣装は、 トランシルヴァニア刺繍展示会にて展示されます。 7/7~18まで art-bookshop&cafe神保町店(東京) 7/22~25まで シロツメ舎(大阪梅田) #
by tououzakka
| 2010-10-22 21:04
| exhibition
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