by 谷崎 聖子
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カロタセグ地方のちいさな村に、 刺しゅうの図案描きのおばあさんがいるという話を聞いて訪ねました。 カティおばあさんはつい去年までは図案を描き、 そして刺しゅうもしていたと言います。 太くて素朴な刺しゅうの線は、 80歳をすぎたおばあさんの手をそのままに伝えています。 クジャクの体は、レース模様で埋めつくされています。 何十年もの間、大切に使われてきた イーラーショシュの型を見せていただきました。 縁には、まだ青いインクの跡がくっきりと残っています。 こちらは、比較的新しくできた水差しのモチーフ。 下に台紙をひき縁を切り取って、飾りとなります。 糸をつむぐ少女のイラストが素敵な、ハートの図案。 古い紙は、その時その時の時代を写す鏡のようです。 おばあさんが描いた図案。 この青い線が、イーラーショシュのステッチとなって布に描かれるとき、 また新たな生命が吹き込まれるのです。 昔から刺しゅうができる女性は数多いけれども、 図案を描くことができたのは限られた人だけでした。 古くから伝わる伝統の模様を自分のものにできた、 絵心のある女性が図案描き職人となったのです。 それは、同時にイーラーショシュの需要をも表しています。 需要のある場所にだけ、その手芸は残っていきます。 たとえば古くにイーラーショシュの伝統がなくても、 この人里はなれた村の女性たちの生活の糧として 生きつづけている場合もあります。 女性の手が針をもち、 こころは豊かな創作性で満ちあふれている限り、 手芸の火は消えることがないでしょう。
by tououzakka
| 2011-10-17 20:22
| 手芸の旅
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