by 谷崎 聖子
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スフントゥ・ゲオルゲの住宅地、 あるアパートの二階の部屋。 ベランダを改造した光りのさすアトリエでは、 カタカタカタ・・・とシンガーのアンティークミシンが 音を奏でている。 ブラーガ夫妻は、 ご主人が革の仕立て屋さんで 奥さんが革を染めている。 トランシルヴァニアの大自然広がる原っぱに、 藁葺きの家を作っている ナチュラル嗜好の素敵な家族。 革の特性を生かして、 牛革、羊皮革、山羊革・・・と使い分け、 丁寧な職人の技で美しく仕立てている。 革専用のミシンには、 押さえもなければ台もない。 足踏みペダルでゆっくりと進めながら、 手でしっかりとコントロールする。 ラウンド型にハンガリーの文様を 型押ししたバッグは、定番の品。 マーガレットの花を囲むようにして、 チューリップと渦巻きもようが すべらかに革の表面を流れるよう。 まるで素焼きの陶器のような質感。 この素材をこれから、手で丁寧に染めていく。 夏の夕日のような、 美しいオレンジ色になった。 私がふだん愛用している、ダークブラウンのバッグ。 細くて長い革ひもが、 ほどよく体になじむ。 バイヤスで柔らかなマチがとってあるから、 スナップボタンをあけると、 驚くほど中は広々としている。 こちらは、編み紐のテクニックでできた オーバル型のポシェット。 止め具は、鹿の角でできている。 アップリケのような古い文様は、 よくみると、生命の樹にとまった鳥のよう。 スウェードでできた巾着も、 革が三つ編みのように編みこまれ、 先が丸くふくらむ高度な技術を要するもの。 結んでも、開いても美しいかたち。 着物姿にも、似合いそう。 皮でできた折り紙。 いったい何だと思いますか? まるで皮のお花みたい。 丸いメタルボタンをつけて、 革ひもで引っ張ると・・・ こんな風に中が開く。 花のかたちの小銭入れ。 外側には、ポケットもついているので、 お札はこちらに入りそうです。 他にもレザー・サンダル。 長靴のかたちのキーホルダー。 長靴をはいたネコを連想させる、 小さな小さな靴。 組み紐のキーホルダーなど。 トランシルヴァニアの小さな町から、 革のぬくもりを届けて・・。 うちのダンナもお手伝いをしています。 トランシルヴァニアのアトリエから。 トランシルヴァニアの革のぬくもりが 届きましたら。 にほんブログ村 ご購入を希望の方は、 お気軽にこちらから お問い合わせください。 トランシルヴァニアの革の作品
by tououzakka
| 2010-06-08 20:53
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