by 谷崎 聖子
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桜の満開も、目の前のころ。 どんよりとした曇り空の、 東京は吉祥寺で待ち合わせ。 初めてお会いする方。 Yさんは、人気の古着屋さん LLOYD(ロイド) 66の店長さん。 きりっとした気品をもちながらも、 あたたかさが滲みでてくるよう。 「 学生時代にトルコに行ったのが、 私の旅熱のはじまりでした。」とアートに興味をもち、 一時は芸大を目指していたという彼女。 それから、学生時代にふとしたことから 古着屋さんでアルバイトをはじめて、 そのままアパレル業界に入ったそう。 どんな服でも、見ればすぐに その年代、生産国が分かるというプロの中のプロ。 彼女のもっとも好むアイテムは、 東欧の刺しゅうチュニック。 何百とも数え切れないほどの、 膨大なコレクションを抱えていらっしゃるということ。 彼女が長い間年月をかけて大切に集めてきた その東欧ティストが、今や 脚光を浴びている。 「 昔は、もっと古着は手に入りやすいものだったし、 買いにこられるお客様にも、 もっとこだわりがあったんです。」 そういえば今は、ほんの一時期の流行だけに動かされて、 一見、奇抜なファッションみたいだけれども 実は同じ服装ばかり・・・。 これでは、本当の自分のすがたを見失ってしまうのでは ないのだろうか。 井の頭公園で、 彼女がコートをそっと脱いで 見せてくれたのは、赤いクロスステッチのルーマニアチュニックと、 マチョーと呼ばれるハンガリーの大平原のフェルト・ベスト。 そして、ジプシーの花柄スカーフ。 それが不思議と、違和感を感じさせない。 8画の星模様と、モミの葉っぱをあしらった刺しゅうは、 うすい素材に丁寧に刺しゅうされている。 アンティークものではないけれど、 彼女の絶妙のセンスで とても素敵なチュニックに見える。 薄手の夏素材のチュニックに、 冬素材のフェルト。 それも、当たり前のように すらりとなじんでいる。 天然石の鳥のかたちのネックレスは、 きっと南米のものだろうか。 ルーマニア人、 ハンガリー人、ジプシーにも・・・ おそらくヨーロッパ人には ぜったいにできないこの着こなしには、 どうしても東京を感じてしまう。 Yさんという素晴らしいセンスの持ち主を透かして見える、 その東京というバックグラウンド。 常に世界にアンテナを張り、 どんな遠くの珍しいものでも手に入れて、 Mixしてしまう感覚。 古いものでも新しいものに 見せてしまうその感覚。 無数の有名デザイナーを生み、 世界のファッションに刺激を与えつづけた その東京ファッションは、 これからどこへ行くのだろう・・。 井の頭公園では、 大きくふくらんだ桜色の花びらが 広い池に大きく垂れていた。 古着業界にも大きな変化が訪れているようで、 LLOYD(ロイド) 66の代官山店も 残念ながら3月に閉じてしまった。 それでも彼女は、今も 独自のフォークロア・ファッションを身にまとい 颯爽と東京の街を歩いている。 こちらでは年配の女性のものとされる 黒の刺しゅうチュニックが、 東洋人女性の美しさを 最大限に引き出しているよう。 Yさんのクールなフォークロア・ファッション、 こだわりに共感していただけたら。 にほんブログ村
by tououzakka
| 2010-04-29 01:32
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