by 谷崎 聖子
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アーラパタク村に残る、クロスステッチの伝統。 エテルカおばあさんの蒔いた種が、 次の世代にもまだ息づいています。 村のどの家も、赤の刺しゅうのクッション、 タペストリー、カーテン、ラグなどで統一されています。 エニクーおばさんは、よその村から嫁いできてから、 このクロスステッチを習得したそうです。 アーラパタクでは、「編みクロスステッチ」と呼ばれる 手法が伝わっています。 ふつうのクロスステッチの要領で、 斜めに針を入れて、 糸を引き上げると、 シュッと心地よい音が聞こえます。 ひとつの×ができたら、 左上の出発点から 今度はななめ下に針を入れて戻します。 すると、糸がななめ下に長くのびて、 編みこまれるような形になるのです。 この密集した刺しゅうの秘密は ここにあります。 アーラパタクの手芸の美しさは、 フリンジ部分にもあります。 赤い糸と糸が絡まりあい、 透かし模様を作り出す。 密な刺しゅうに負けないだけの、 ボリュームがあります。 こちらはダイヤ型。 マクラメ編みの名人、 エルザおばさんに実演をしていただきました。 編み機に向かう姿は、 まるでピアニストが演奏をする前のように 緊張感がただよいます。 長くのびた赤い糸の目を数えて、 4つの束を作ります。 真ん中ふたつをのこしたまま、 両端のふたつで結び目を作ります。 糸をくぐらせては結び、 くぐらせては結ぶ・・・。 その繰り返し。 二つのねじれができたら、 またそれをひとつにして、模様が出来上がっていきます。 今度は別の編み方です。 8本の束を取って、 一番初めの糸を二番目と結んで、 次に3番目を少し下で結ぶ・・・。 だんだんとずらしながら、 一つ一つの糸を結ぶやり方。 「 軸になる初めの糸を、 しっかり引っ張って編むのがコツよ。」とエルザおばさん。 二段目も同様に。 反対向きに編んだ8本の糸を、 いっしょにして結び付けます。 今度は右から左へと編んでいきます。 「 花の模様ができたでしょう。」 二つの模様が出来上がりました。 お花もようのフリンジです。 「ドラペリア」と呼ばれる飾りカーテン。 これだけで、扉の向こう側が ひとつ特別な世界に見えてきますね。 小さな細い布に刺しゅうをすれば、 棚の飾りが出来上がり。 食器棚は使うだけでなく、 見て楽しむものでもあります。 小さな四角をつなげたらテーブルクロスに。 刺しゅうをはじめみませんか? 女性の手のチカラでできる、 生活を楽しむこと、彩ること。 アーラパタクの女性の手の美しさを 感じていただけたら・・・。 *アーラパタクへ手芸を訪ねる旅は、 もうひとつのブログにてご覧いただけます。
by tououzakka
| 2010-01-20 20:38
| 手芸の旅
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