by 谷崎 聖子
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トランシルヴァニアで年に一度 開かれる、最大級の蚤の市。 黒い湖の市。 長い歴史をもつこの市は、 古くから人とモノの出会いの場、 そして娯楽の場でした。 大きなボストンバッグをふたつかかえて、 はるばる車+電車で8時間ほどかけて 向かいました。 ハンガリー系の カロタセグ地方、セーク地方は 手芸が有名。 クオリティーも高いけれど、 さすがに値段も高い・・・。 都市の影響を受けた、女性のブラウス。 シンプルな柄をこんなにおしゃれに見せるのは、 クラシカルなデザインと、凝ったディティール。 民俗衣装を着たおばあさんたちが 村から持ち寄った宝物を、 見ているだけで もうたくさんの村をのぞいて見たような気分。 トランクから、何気におかれた衣装たち。 何気ないのに、どこかはっとする配色です。 車のバンパーにも、カロタセグの衣装が並んでいます。 売り物も素敵だけれど、 売り子のおばさんの服がなんておしゃれ。 若草色のベストに、オレンジのフレアスカート。 このスカート丈が絶妙で、おばあさんたちによく似合っています。 セークのおばさんが、大きなラグを広げてくれました。 フワフワと毛糸が出て、バラのもようを作っている。 どんな手芸だろう・・・とひっくり返してみると、裏はチェーンステッチ。 「 私もこれどうやって作るのか知らないのよ。 うちの嫁が作ったものだからね。」とおばさん。 ボガールテルケで出会ったおばさんが売っていたのは、 ホームリネンのかぎ編みもようが美しいテーブルクロス。 小鳥を育てる親鳥、ツルのうねった曲線など、 都市のデザインの影響を受けたもの。 ジプシーの女性が手にもっているのは、 手作りのバッグ。 生成りの質のよいコットンに、丁寧にひとつずつ ハンド刺しゅうがされてあります。 彼女が作ったのかしら、と思いながらパチリ。 どれも一点ものです。 ホームリネンのチュニック。 スモッキングの星もようがなんとも美しいのです。 ポップな配色といい、ほしかった一品。 ハンガリーに近いオラデア周辺の男性のパンツは、 ワイドな7部丈のキュロット。 すそは豪華にカットワークのお花が、しき詰められるよう。 プリーツもされていて、はいたらさぞ素敵でしょう。 まるで装飾するのが目的のようなショルダーバッグ。 全体にトーンがひくく、 それでもどこか強いものを感じさせるルーマニア系の手芸。 不思議とこころが惹かれました。 今回の収穫のひとつは、 ルーマニアに住むブルガリア系民族の衣装。 左側が農村風のもので、右側が貴族風のもの。 トルコブルーに、金糸を使用した 幾何学もようの刺しゅうもエキゾチックで素敵。 アジアを感じさせるデザイン。 革が細やかにパンチングされていて、 ミシンステッチで何層にもかさねて装飾がされたジャケット。 クロアチアの民俗衣装です。 分厚いフェルトのコートは、 ドイツ系のザクセン人のもの。 トランシルヴァニアからは、ほとんど消えつつある民族。 それでも彼らの作りだした素晴らしい文化は、 トランシルヴァニアの土壌にしっかりと根をおろしています。 トランシルヴァニアの歴史を この小さな村ひとつでのぞいて見ることのできた一日。 まともに食べなくても、 歩き回って足がへとへとになっても 不思議と好奇心が次へ次へと からだを押しすすめています。 電車は通るたび、 けたたましい汽笛をあげて通り過ぎます。 おびただしい人とモノが交差する三日間・・・。 トランシルヴァニアの骨董市、 お楽しみいただけましたか? *黒い湖の骨董市を訪ねた一日は、 もうひとつのブログでごらんいただけます。 トランシルヴァニアへの扉 - Erdély kapuja-
by tououzakka
| 2009-10-30 17:14
| Transylvania
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