by 谷崎 聖子
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このキルトを作りはじめたのは、 3年前の夏の、とある病院でした。 母が作りかけのパターンを広げて、私と弟に言いました。 「 おじいちゃんのために、 あなたたちもひとつずつデザインして、 トップの部分だけでいいから縫ってね。」 それは、ひとつの願掛けでした。 ガンが分かってから、 その夏はずっと病院で過ごし、 80過ぎの高齢で手術をした祖父。 そのベッドのそばに座って、 ひたすらに手仕事をしていた、 娘と孫たち。 こちらは弟のもの。 男が病院の付き添いで針仕事・・・ 珍しがって、覗いていかれた看護婦さんたちもいらっしゃいました。 パターンには、南国のジャングルのような Hoffmannのプリントが色どりを添えています。 祖父が戦争時代にすごした、 ソロモン諸島をイメージして。 私もひとつだけデザインして、 針をさしました。 ヤシの木と、カブのような実。 朝早くからいつも、畑仕事をしてくれた 祖父の姿が目に浮かびます。 こちらは母のデザイン。 淡いブルーに、白いユリのような花。 やさしい色と、シンプルなラインが キルティングの重複の線によって 際立たされています。 ちょうど秋ごろにトップが完成して、 次の年にキルティングに入り、 その春の展示会に飾られましたが 祖父はその展示会を待たずに亡くなりました。 完成まぎわに、 この南の島のキルトを 目の前に大きく広げて見せました。 祖父の体を包むことはありませんでしたが、 その娘の部屋で今は 大切に使われています。 時を縫いこむハワイアンキルト、 病院でも職場でも自宅でも。 針とハサミがあればどこへでも もっていくことができます。 大切な人のために 作ってみませんか? キルトの針の重みを 感じていただけたら・・・・
by tououzakka
| 2009-07-23 05:18
| handmade
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