by 谷崎 聖子
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ここトランシルヴァニア地方は 織りと同様、クロスステッチが盛んなところでした。 もともとクロスステッチは、 その技法やモチーフの単純さから 起源が古いものとされているようです。 クロスステッチは、もともと 幾何学もようがその始まりのようです。 (現在では検索をすると、 摩訶不思議な代物もたくさん出てきますが・・・) ハンガリーの研究者は、 織りから伝わったモチーフが多いと指摘しています。 タテヨコのかたちに制限されるクロスステッチと織りは、 図案が似てくるのも分る気がします。 そして大切なのは、素材。 目が粗くて、タテヨコのそろったものを使用すること。 昔は、自家製の織りのヘンプ素材、 リネン素材などを使っていたようです。 色は生成りのヘンプ素材にあわせて、 ほとんどの場合が赤。 私の住むセーケイ地方では、 赤と青を組み合わせる場合も多いようです。 そしてトランシルヴァニアでは、 「織りクロスステッチ」と呼ばれる特殊な技法が伝えられています。 一見すると普通のクロスステッチのようですが、 時間がかかりますが、その分、 糸の立体感が美しく出ます。 フォークアートの刺しゅうの場合、 左から右へと刺していきます。 図案も大体が横流れになっています。 図案を見ると、 中央のメインにくるモチーフ、 そしてメインモチーフを囲むようにして並ぶラインモチーフ。 その脇に、小さな花や植物を模ったミニモチーフと並ぶのが 特徴のようです。 気になるこのモチーフ。 どんなものが素材になるかというと、 リーフ・・・ モミなどの針葉樹の比較的多い地形をあらわしているようです。 バラの花・・・ 前回ご紹介した、あの四つ葉のクローバーの様なかたち。 4つのとんがりの星・・・・ パッチワークでも同じ様な星型がありますね。 トリやシカ・・・・ 古代から伝わる世界中のモチーフにも、 木を中心にして向かい合う トリやシカが描かれていました。 中世には、王宮や貴族の刺しゅうでも 見られたモチーフ。 クロスステッチへの応用は、比較的新しいものだと思われます。 図のものは、チュニックのそでやえりを飾る図案。 黒なので、中年の女性の衣装のようです。 うちにも、素晴らしいタペストリーがありますが、 素晴らしいのはその刺しゅうだけでなく、 ベースの素材がまた手織りで味わい深いのです。 素朴な糸の美しさが魅力の このクロスステッチ。 皆さまもぜひ、挑戦してみませんか? 最後に参考の文献は、 レンジェル・ジュルジの「祖母から伝わる遺産」、 Dr.コーシュ・カーロイの「カーソン地方のフォークアート」です。 トランシルヴァニアのクロスステッチの 魅力を感じていただけたら・・・・ ↓
by tououzakka
| 2009-01-21 20:52
| Transylvania
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